オフィシャルブログ

真鍮製仮面のオーダーメイド

Share on Facebook
LINEで送る

仮面オーダーメイド

写真を基に仮面をオーダーメイドしたい

 

今回のお客様もホームページをみて、お問い合わせいただきました。「仮面をオーダーメイドしたい。仮面の写真を送るので、写真を基に作ってくれないか」とのご依頼でした。ご依頼の仮面は、鎧兜などの武具の一部のようでした。ご要望としては「綺麗に仕上げて欲しい」とのことで、材料などは弊社にお任せいただきました。納期は1ヶ月とのことでした。

 

おもむきある風合いの真鍮でオーダーメイドの仮面を作成

 

お問い合わせの後、早速サンプルの作成に取り掛かりました。仮面の素材には、お客様のご要望を考慮しつつ、工芸品としてのおもむきと仮面のボリュームを両立する素材として真鍮を選びました。また、真鍮を流しいれる真鍮鋳物の技法で製作しました。オーダーメイドで出来上がった仮面のサンプルは、大人の顔の半分をすっぽり覆うほど大きなものでした。仮面の形ができれば、いよいよ研磨の段階です。

 

バレル研磨とは

 

今回は真鍮の風合いを生かすために、バレル研磨を選びました。バレル研磨とは、樽の中に研磨したいものと粒状の研磨剤、研磨補助材をともに入れて、樽を回すことで研磨する方法です。

バレル研磨のメリットは3つあります。

1つはコストが安価であること、2つ目は複雑な形状でも研磨加工できること、3つ目は均一な品質で研磨できることです。お写真でご依頼いただいた仮面の雄雄しい雰囲気を表す為に、あえて少し粗い目でバレル研磨をいたしました。

お客様のご要望にあわせて、研磨剤や研磨補助材を変えることで、カメラの部品などの繊細なパーツも、バレル研磨で磨き上げることができます。

 

オーダーメイドの仮面の仕上がり

 

今回のオーダーメイド仮面の納期は一ヶ月をいただいていましたが、サンプルは2週間ほどで完成いたしました。早速出来上がった、オーダーメイドの仮面をお客様にお送りしたところ、「思った以上に良い仮面が仕上がりましたね」とお褒めの言葉を頂戴しました。そして、30個の量産のご注文も賜りました。

仮面ゴールド裏

仮面の裏側です。

 

オーダーメイドで製品を作りたい方へ

 

製品のオーダーメイドをご希望されるお客様の中には、「図面がないとオーダーメイドできないのではないか」「金型がないと同じ製品はできないのでは」とご心配されるお客様もいらっしゃるかと思います。

杉原産業のオーダーメイドは、たとえ図面や金型がなくとも、職人が知恵を出し合って、お客様の希望を形にいたします。ぜひ、オーダーメイドしたい製品の写真や現物、イメージ図などをご持参の上、杉原産業までご相談くださいませ。