カバンなどを作るアパレルメーカー様から、国内で多くのシェアを誇るYKKのファスナーの型番・色番号を指定で200本納品するご依頼をいただきました。
色番号:501 & 512
型番号:3Gファスナー
(YKKファスナーは生地・ムシ・引き手などを含めて1つの型番です)
加工した長さ:35cm
YKKのファスナーはもともとは長尺の商品で、カバンや洋服など使いたいアイテムに合わせて長さをカットし、ムシ(務歯)とり等の加工を行う必要があります。
ファスナーの加工に関してはその商品の特性上、細かい作業が多くなるので小ロットで受けてくれる会社が少なく、1,000本や2,000本など大量の注文から受注可能としている会社が多いのが現状です。
しかし、杉原産業では他の会社で断られたという方のお手伝いを喜んでさせていただいているので、小ロットからの注文でもお受けしております。
長尺のファスナーのカットと一緒に行ったムシとり加工。ムシとは、ファスナーの引き手をスライドさせたときに開けたり閉じたりするパーツのことです。エレメントと呼ばれることもあります。
※この写真はムシの加工を行った後の状態です。
ファスナーのムシは、加工前の状態だと生地の端まであり、この写真のような状態にするにはムシ取り作業を行い、写真のように生地を少し余らせるように加工を行う必要があります。
ムシとり自体はそれほど難しい作業ではなく、機械を使わなくても、喰いきりやニッパーなどの工具を使えば、簡単に取ることができます。
しかしムシのついている間隔は狭く、取り外しを行う数が多いことから、100本も200本も細かいムシとりを自力で行うのは大変です。また、販売する商品に使う場合は正確に加工しなくてはいけないので、慣れない方がこのムシ取りを行ってしまうと生地を傷めたり、ムシで小さな穴をあけてしまったりする恐れもあります。
だからこそ、ファスナーの品質を安定させるために、数が増えれば増えるほど、加工業者などに依頼を出される方が多いのです。
今回のご依頼ではファスナーの型番号・色番号・長さのみを指定で、他のご要望はありませんでしたが、杉原産業ではこのファスナーの引き手を付け替えることができます。
杉原産業には、様々なファスナー引き手の取り扱いがあります。また、杉原産業は金属加工の会社なので、お客様がデザインされたオリジナルの引き手など過去にもたくさん製作しております。
また、オリジナルの引き手となると小ロットの場合が多いかと思いますが、弊社は小ロットのご注文も喜んでお受けさせていただいていますので、「他の加工会社では断られてしまった」という場合でも、お気軽に「こんなんできますかー?」と一度ご相談ください。