杉原産業は、様々な機械に取り付ける部品の製作依頼を、多く受注してきました。
何らかの工業ラインで使われるような機械部品から、趣味に使うちょっとした機械部品まで、これまで幅広い用途の部品を作ってきましたが、その全てに共通しているのは、”精巧な仕上がりが求められること”です。
単体で機能するようなチャームやリングなどのアパレルパーツも、もちろんキレイに作る必要がありますが、何らかの機械・器具に取り付ける部品の場合は、形状や寸法が異なると、機械・器具が機能しなくなってしまうので、より精巧に作る必要があるのです。
寸分の狂いもなく、精巧な機械部品を作るためには、熟練された職人の経験が必要不可欠です。
今回の記事では、弊社がこれまで手掛けてきた機械部品(器具部品)を4例、ピックアップしたいと思います。
こちらは、ある修理業者さんからいただいた依頼です。ある機械に使われているアタッチメントの部品が、破損してしまっていました。
見た目ではどんな役割をもつ機械部品なのか全く分からなかったのですが、アタッチメント部品を使用されている機械メーカー様まで直接お伺いしたところ、「生産ラインの機械に使用されている重要部品で、これが壊れている状態だと、機械を稼働させることができないんです!」と大変お困りのようでした。
生産ラインを動かせないということは、製造業にとっては死活問題です。とてもお困りの気持ちがよく分かりましたので、「急ぎで対応させていただきます!」と、依頼を受けさせていただきました。
写真が、破損してしまったという、機械のアタッチメント部品を撮影したものです。
生産の過程で負荷がかかり続けてしまったのか、ネジ穴の周りがボロボロになってしまっています。
この破損した機械部品をそのままサンプルとしてお借りし、新しい機械部品の製作の参考とさせていただくことにしました。
こちらが、杉原産業で新しく製作した機械のアタッチメント部品です。
図面等では分からない寸法・形状も、サンプルを元に正確に再現して作ることができました。
また、お借りした機械部品の素材を元に、どれくらいの強度が必要か推測し、高耐久なステンレス素材を採用させていただきました。
ステンレスは切削で加工を行い、職人の熟練技により極めて滑らかに仕上げてあります。
何と無事に、次の生産開始日にも間に合わせることができました。
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「野外用照明器具に使う、可動式の部品を作ってほしいです!」と、大阪の企業様より依頼がありました。
野外用照明器具の可動式部品と聞いても、どんな形でどんな役割を持ち、どんな風に動くのか、少しお伺いしただけではまったく想像もつきませんでした。
それは他社さんでも同様だったようで、お客様は他の製作業者をあたっていたものの、なかなか作りたい可動式部品の完成イメージをうまく伝えることができず、「うちの会社では作れないです……」と断られ続けてしまい、途方に暮れていたとの話でした。
完成イメージの湧かない可動式機械部品の製作は、弊社にとっても初めての試みでしたが、”分からない=できない”とは、言いたくありません。難しいことでも、できるだけお客様のご希望にお応えするのが、杉原産業のモットーだからです。
そこでその時も、依頼を引き受けさせていただいたのです。
写真が、完成した野外照明器具用の、可動式部品です。見て分かるように、普段はなかなか見ることのない形状をしています。
上記3点が、今回の機械部品製作の主な課題でした。もちろん一筋縄ではいかないため、サンプルを作ってはお客様に相談し、試行錯誤を重ねて、理想の形に近づけて行きました。
ボルトが緩みにくいようダブルナットを採用したり、錆び防止のメッキを施したり、様々な工夫を凝らしています。
納期にも無事間に合わせることができ、お客様はとても喜んでおられました。
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ある大学の研究室の担当者様より、「極めて高精度の検査用治具が必要なので、作ってもらえないでしょうか?」という内容の、お問い合わせがありました。
治具というと、機械に取り付けて物の流動を整えたり、押さえをきかせたりする、様々な役割を持つ部品であることが想像できますが、今回の治具は品質管理に影響する重要部品だというお話でした。
“ある物の品質を管理するための部品”の出来に不良があることは、絶対にあってはいけません。弊社の持つ加工技術をすべて活かし、緻密な加工を行う必要があります。
少し専門的な表現になりますが、
上記2点が、検査用治具の製作の条件でした。
硬度の指定に関しては、最も硬い部類のステンレス(SUS440C)を採用することでクリアできましたが、難しいのはやはりマイクロメートル単位の緻密な表面仕上げです。
物差しを使って数字を見て測れるような粗さではないので、長年の経験と職人ならではの勘を頼りに、細かく均一な表面仕上げを行いました。
とても高レベルな加工ではありましたが、お客様もご納得のいく出来で納品することができました!
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機械……とは少し違うかもしれませんが、ある個人のお客様が趣味で使用されているカメラスタンドを、オリジナル仕様に改良する依頼を受けさせていただいたことがあります。
具体的な加工の内容は、新しいネジの穴をあけて、新しい種類のカメラネジを付けるというものでした。
加工内容として複雑なものではないはずですが、純正品を扱うメーカー様を始め、他社さんにも次々と断られてしまい、「もう無理かなぁ……」と諦めかけていらっしゃったようです。
依頼の内容としては珍しいケースではありましたが、これまで弊社が手掛けてきた様々な部品の製作・加工のノウハウを生かし、特に困ったところはなくスムーズに、オリジナルのカメラスタンドに改良させていただきました。
あまりカメラのことは詳しくありませんが、カメラとカメラスタンドに相性があることは何となく知っております。
きっと、お客様のお気に入りのカメラをスタンドに取り付け、より趣味を楽しんでいただけるようになったのではないかな?と思います!
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以上、杉原産業が製作してきた機械部品のご紹介でした。
先述したように、機械部品の製作には、用途上”極めて高い精度”が求められることが多いです。
中途半端な出来の部品を作ることは、不良品の生産などにつながってしまうおそれがあるため、寸法・形状・使い方など不確定要素の多い部品や、作ったことのない部品に関しては、とりあえずお断りを入れる会社さんも多いでしょう。
しかし、杉原産業は、できるだけ「お客様の希望にお応えする」ことがモットーです。
今は形の見えない部品でも、試行錯誤を繰り返し、お客様と一緒に作り上げていくことができます。
「こんな機械部品はさすがに出来ないだろうなぁ……」あるいは、「数社に声をかけても無理だったから、もう諦めようかなぁ……」と諦めてしまう前に、まずは杉原産業に、1度ご相談をいただければと思います!
⇒ 高精度な機械部品の製作なら杉原産業におまかせ下さい!