「イヤリングに使うネジ式の金具を、セットで製作してほしい」との依頼が入りました。
上のイヤリングの写真はイメージ画像ですが、ちょうど丸で囲んである部分の金具を、製作しています。
女性ならお分かりになる方がほとんどだと思いますが、このネジ式金具をグルグルしめることで、イヤリングを耳たぶに固定します。
「イヤリングを落とさないように、ネジ式金具をキツくしめたせいで、耳が痛くなってしまった!」という経験を持つ方も、多いのではないでしょうか?
実際に、イヤリングは開けた時だけ痛いピアスと違い、身に付けるたびに痛いと感じる方も多いようなので、ネジ式金具のクオリティは重要です。
以下で、当社「杉原産業」がこだわって仕上げた、イヤリング金具の特徴を取り上げました。
こちらが、1番最初に製作した、オリジナルイヤリング金具の3点セットです。
左からメインの「ネジ部分」、「ナット部分」、イヤリングをしめていくための「ツマミ部分」を組み合わせて、先ほどのイメージ画像にあったような金具が出来上がります。
イヤリング金具のネジ部分にクローズアップしてみましょう。
ネジの頭は、少しだけ山なりになっています。市販されているイヤリング金具でも、よく見かけるスタンダードな形状です。
お客様に完成したイヤリング金具を確認していただいたところ、しめる時の硬さや、精巧度にはまったく問題はないのですが、「実際にイヤリングを付けてみると、ネジの頭の部分が耳たぶに刺さるようで痛いかも…」とのご意見をいただきました。
確かに、金具の先が尖っていればいるほど、地肌に当たるとと痛いです。
上の写真のネジは、ゆるやかなRが付いていますが、それでもきっちり硬くイヤリングをしめる方にとっては、痛いかも知れません。
そこで、耳たぶに当たっても痛くない形状のネジを使用して、イヤリング金具を作り直すことにしました。
こちらが、再製作したイヤリング金具です。
「ナット部分」と「ツマミ部分」には大きな変化はありませんが、「ネジ部分」に大きな違いが出たことにお気づきでしょうか?
最初に作ったネジ部分と、作り直したネジ部分を比較すると、その差は一目瞭然です。
上のネジは頭の部分が尖っていますが、下のネジは頭の部分が平たい、いわゆる”平ネジ”です。
イヤリング金具に平ネジを使えば、イヤリングをきつめにしめても、耳たぶが痛くなりにくいです。
改めて製作したイヤリング金具をお客様にご確認いただいたところ、今度は「これで大丈夫です!」とOKが出ました。
今回の事例のように、製作したパーツに改善できるポイントが出てきた時は、迅速に対応してより満足度の高いパーツを完成させる自信が、当社にはあります。
もちろん、どんなことでもできるという訳ではありませんが、やってみないと分からないことで妥協はしません。
「こだわって、いいモノを作りたい!」とお考えの方は、ぜひ当社杉原産業にお声掛けください。