金属ワイヤーを制作するとき、電導率の高い銅線などの場合、触った人が感電しないようにラバーを付けるのが一般的です。
しかし、ただラバーをまくだけでは、切断面からラバーがはがれてしまったりする可能性が高いです。
そこで今回製作したのが、銅線の両端につけるエンドキャップです。
太さの異なるワイヤーにも1種類のエンドキャップで合わせられるように、工夫した仕上がりとなりました。
それでは、今回の作業内容を紹介していきます。
2種類の太さのワイヤーに対応した金属製のワイヤーエンドキャップを製作した事例です。
2種類の太さの金属ワイヤーにはそれぞれ、細い方に赤、太い方に黄色のワイヤーカバーが施されており、カバーの先端部分周辺が損傷するのを防ぐために、キャップを取り付けたいとのことでした。
詳しい経緯は存じませんが、1つのキャップでどちらにも対応できるようにして欲しいとのご要望。
ご依頼いただいた時点ではまだキャップは存在せず、見本や図面、原案などもない状態でしたので、設計から行うことになりました。
お客様と打ち合わせを重ね、2種類の太さのワイヤーがそれぞれしっかり嵌って抜けないように、段差をつけた逆錐形のキャップ内部の形状を設計しました。
ワイヤーは比較的細く、精密性が求められる設計ですので、機械による切削加工で製作していきます。
キャップを作る際に使った金属はステンレスで、切削後は耐久性向上のために表面にメッキ加工を施しました。
今回エンドキャップを製作したワイヤーの使用箇所について詳細は存じ上げませんが、
エンドキャップは自転車用品などを中心に広い需要があります。
金属製のエンドキャップを新たに製作する時の注意点としては、ワイヤーとキャップがしっかり嵌合するようにきっちりと設計しておくことです。
もし、微妙なズレがあると、せっかくキャップを作ってもすぐに外れてしまい意味がありません。
また、図面通りに正確に製作する精密さも必要です。
弊社、杉原産業では細かな金属部品の設計と、切削などによる精密な製作が可能です。
これからエンドキャップを製作したいという方も、一度作ってみたけれど嵌合が悪いので再設計して作り直したいという方もぜひ一度ご相談ください。
金属製ワイヤーエンドキャップの製作を依頼するなら杉原産業まで!