今回紹介するのは、チェンジボタンの留め具として使用する『Gリング』を製作した事例です。
そもそもGリングとは、どういった用途で使われるものかご存知でしょうか?
Gリングは、チェンジボタン(ミリタリー系のアパレル商材)における、留め具の役割を果たします。
形状は2重カンなどのカン金具に似ていますが、用途としては「チェンジボタンの留め具」という側面が強いため、カン金具とは別のものとして考えるべきでしょう。
ただ、アンティーク調のキーケースなどでも使われていることがあるため、カン金具としての用途が無いわけではなく、分類するのは難しい金具です。
Gリングを製作する際の材料としては、「バネ材」が用いられることが多いです。
これは、2重カンにも使われる材料で、弾性が高く少し力を加えただけではなかなか変形しない特性があります。
形状だけでなく、材料もカン金具と同じなので、「カン金具と何が違うの?」という疑問をもたれる方は少なくありませんが、あくまでも「Gリング」という名称の金具であることを知っておいて損はないかと思います。
今回のご依頼は、アパレル関係の業者様からのご依頼だったため、生産個数が比較的多い案件でした。
大量生産の場合、依頼のタイミングによっては過去に短納期での納品実績のあるものでも少し時間がかかってしまうことがあります。
今回も事前に納期に関する打ち合わせを行い、双方の意向が合致してからの製作となりました。もし「いつ頃までにほしい」というご要望がありましたら、気兼ねなくご相談ください。
Gリングはサイズがかなり小さいので、どちらかといえば大量生産向きの金具です。
「個人製作のために小ロットで作りたい」と思っても、なかなか相談に乗ってくれる製作所がなかったり、個人での依頼を受けてくれないことも珍しくありません。
しかし、当社『杉原産業』では、大量生産はもちろんのこと、小ロットでの製作依頼も受け付けております。
「小ロットでの製作を検討している」「ほかの製作所ではなかなか受けてもらえない」という方が、頼みの綱として当社まで相談に来られることも少なくありません。