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0.3mmの細い穴に使える糸通しを微細加工で製作

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微細加工でつくった糸通し

タナゴ釣りで使うウキへの糸通しを製作できませんか?

今回、大阪の企業様から、「タナゴ釣りで使うウキへの糸通しを作れませんか?」とお電話を頂きました。

どのようなものか分からないのと、近くだったので直接お伺いをさせていただきました。

そこで出てきたものがこのようなものでした。

タナゴ釣りの仕掛け



タナゴ釣りをされる方は良くご存知かもしれませんが、その仕掛けのウキは比較的細い穴になっており、非常に糸を通しにくくなっています。

そして、このウキに糸を通しやすくするための糸通しを作ってほしいという事でした。

ただ、糸通しはどんな形にしたいのか?といったような指定は一切なく、先ず渡されたウキのサンプルが、0.6mmの穴のもので、これに糸を通しやすくするものを作ってほしいといった目的だけで依頼を受ける事になりました。

1週間程でサンプル製作後に提出すると更に細いものの要望が

杉原産業が得意とする微細加工を施してから、冶金で糸を通す時に折れたりしないように強化をして製作しました。

糸通し全体



形状の指定も無かったので、できる限り利用しやすく、細長いウキでも対応できるように長めに作りました。

糸通しというと裁縫道具の糸通しを想像する方もおられますが、今回のものはピックの先を鉤爪状にしたものです。

そして実際にこれをお客様に提出させていただきました。

そうするとお客様から、「まだ細いものあったんですけど…さすがにこの細さのものはできませんよね…」と、0.3mmという当初の半分の細さのウキが出てきました。

ただ難しいものでもデキル自信があったので「やりますよー」とお返事をさせていただいて、実際に製作をさせていただきました。

本当は、0.6mmから一気に0.3mmの依頼があったのではなく、0.5mm、0.4mmとサンプルを製作するたびに細いものを見つけては、またサンプルを製作するというような事を繰り返して、最後に0.3mmの依頼が来たというわけです。

0.3mmの糸通しは杉原産業独自の微細加工で製作

0.3mmというと写真では取れないようなサイズですが、なんとかマクロ撮影をしてみました。

0.3mmの糸通し



このようなサイズで、1mmの半分以下のサイズという事がお分かりいただけるかと思います。

そして先端が鉤爪状になっていることもお分かりいただけるのではないでしょうか?

さすがにこれだけ微細な加工をする場合、強度に気を配らなければいけません。

その為、杉原産業独自の微細加工を用いて、更には冶金で焼いて冷やしてを繰り返して強化をしました。

こうして最初の依頼を頂いてから2週間程の時間が掛かりましたが、目的だけだったところから製品を作る事に成功しました。

0.3mmの微細加工は色んな製品で利用できる

今回はタナゴ釣りのウキの糸通しを製作しましたが、杉原産業の微細加工の技術力は、色んな製品開発や本当に様々なものに利用できます。

更に細かいだけでなく精度や強度にもコダワリを持って製作しているので、お客様の要望に合わせた加工を施す事も可能です。

かなり細かいものであっても、目的を明確にお持ちであれば、形などが決まっていなくても今回の様に製作をさせていただく事ができます。

釣り具だけでなく微細加工は杉原産業にお気軽にご相談ください。