プロペラのような部品の中心部分に取り付けるための、極めて小さな角パイプ(角鋼管)を製作しました。
市販されている角パイプには、アルミ・鉄・真鍮などが多いですが、今回は頑丈なステンレス(SUS)を、角パイプの素材にすることに決めました。
コチラは、お客様より製作の参考のためにご提供いただいた、部品のサンプルです。
「プロペラのようになっている中心を通っている角パイプを、旧部品に忠実な大きさで製作してもらいたいです」というご要望でした。
部品の詳しい使い方・役割までは分かりかねましたが、こういったプロペラの部品は、真ん中のパイプを軸に動く可能性があります。
そのため、部品同士の摩擦や、部品にかかる圧力などに、できるだけ強い金属素材で新しい角パイプを作ることが望ましいと判断されました。
試行錯誤を重ねて完成した、極小サイズのステンレス製角パイプです。長辺でわずか5mm程度しかないので、とても繊細な加工が必要でした。
ステンレスは屋外の手すりや防護柵にも使われることも多い、耐食性・耐久性・強度に優れた金属です。
いわゆる”もらい錆び”を受けないように気を付ければ、そう簡単に劣化・故障する可能性は少ないでしょう。
「ステンレスは強い金属」だと述べましたが、それと引き換えに切削加工の難易度も格段にアップします。
“鉄やアルミを削ることはあるけど、ステンレスを削ることはない”という製作・加工会社もあるくらいです。
今回製作したような、きわめて小さく・肉厚も薄いステンレス製角パイプを製作できる会社は、あらゆる種類の金属加工のノウハウが極めて豊富な業者であると言えるでしょう。
※コチラは真鍮製の角パイプです。真鍮独特の色味もあるので、先述したステンレス製の角パイプと比べると、少し印象が異なりますね。
以上、ステンレス製の頑丈な角パイプ(長方形)の製作事例を紹介しました。
想定以上の部品が仕上がり、お客様にも大変お喜びいただくことができたので良かったです。
当社「杉原産業」では、これまで数々の金属製部品を製作・加工してきた経験を活かし、お客様が作りたい部品の用途や使用頻度などに合わせて、最適な素材を提案させていただくことができます。
今回はステンレスで角パイプを製作しましたが、真鍮など他の素材でお作りすることも可能です。(ただ、やはり部品にかかるであろう負荷に耐えやすいのはステンレスだと思います。)
もしも「予算の都合で製作が難しいと断られた部品がある…」とお悩みの場合は、何か素材を変えることで予算をクリアできる可能性があるかもしれませんので、製作を諦める前に1度、当社までお気軽にご相談をいただければと思います。
ステンレス製の頑丈な角パイプを精巧に製作・加工するなら杉原産業にお任せください!