「買ってきたネジが、上手くはまらない」
機材を取り扱う仕事をしていると、そういったお悩みは往々にしてあるかと思います。
そんな中、今回は測量機器のジョイント部分のネジを制作した事例です。
ネジを制作するにあたり、気を付けなければならないことは、しっかりネジ穴にフィットする「精密性」です。予備のネジを制作する場合には、それに加えて「再現性」を意識する必要があります。
今回は設計図がなく、事前に送っていただいたパーツをもとに、大きさを計算して製作する方法をとりましたので、「精密性」「再現性」の両方が求められた事例となっています。
測量機器を扱う企業様からのご依頼で、機器のジョイントに使うネジのアダプターを製作した事例です。
もともと、ジョイント用にと仕入れたネジが合わず、うまく入らずお困りでした。
そこで、そのネジに合うアダプターを作って機器同士のジョイントができるようにしたいとお考えになり、弊社にご相談くださりました。
ご予算などを相談した後、見本となるネジをお送りいただき、その形状を元にアダプターを設計して金属加工を行うことになりました。
個数は10個ほど、使用する金属はアルミをご指定でした。
測量機器の、ジョイント部分は写真のように黒いプラスチックの出っ張った部分のネジ穴に、別の機器のネジが取り付けられるようになっています。
この穴の大きさが合わなかったとのことで、ネジ似合うジョイントを製作しました。
一方は下の黒いプラスチック部分に取り付ける大きなネジで、もう一方はジョイントのネジ似合うネジ穴を切削して開けています。
加工の方法として、機械切削を選んだ理由は、精密に作らなければ行けなかったからです。
測量機器は、その名の通り、距離や高さを正確に測るための道具です。
少しでもズレがあると機能に問題が発生する可能性があるので、最新の注意を払い切削加工を行いました。
完成したアダプターを使うことによって、測量機器のジョイントが成功し、もともと仕入れたネジを無駄にせずにすみました。
弊社杉原産業では、測量機器の部品など、正確な設計や、それに基づく精密な加工が必要な場合も、できる限りご要望にそう形で製作を行いますので、ぜひご相談ください。