皆さんは、どのような感染症対策を行っていますか?
「マスク」「手洗い」「うがい」はもちろんのこと、「手袋」なども有効とされていますね。
実際、ほかの人が手で触れた部分に触れてしまうことで感染することは珍しくありません。
日常生活の中でも「つり革」「ドアノブ」などは触れる頻度が高いため、何らかの対策は行った方が良いと言われています。
そんな中、現在注目を浴びているドア開閉用ツール「ドアオープナー」をご存知でしょうか?
手で直接触れることなくドアノブを使えるため、感染症対策に効果があるとして、最近注目されているツールです。
今回は「ドアオープナー」とはどのようなツールなのか、どのような場面で使うことができ、どんな素材が使われているのかを解説します。最後には当社『杉原産業』での製作実績を紹介していきます。
まず始めに、ドアオープナーとはどういったものなのかについて解説します。
冒頭少し説明したように、ドアオープナーはドアノブに触れることなくドアを開閉できるツールです。感染症の対策方法として有効であることから、コロナ禍の今、注目されています。
◆ドアだけでなく、「エレベーターのボタン」や「つり革」を触ることなく使用できる
ドアオープナーは名称だけでみると、「ドアを開閉できるもの」と考えられがちですが、そのほかの用途としてエレベーターのボタンを押したり、電車でつり革にふれることなくつり革を使用したりすることも可能です。
「引っ掛ける」あるいは「押す」といった動作を必要とするものに対応できるのがドアオープナーの特徴です。
◆ただし、ドアノブの使用に対しては「レバー式ドアノブ」に限られる
ドアオープナーは引っ掛ける、押すという動作には強いものの、「回転させる」といった機能がついたものは現状ありません。
ものによっては鍵のツマミ(サムターン)に対応したものもありますが、ドアノブに対して使用するのであれば、レバー式のドアノブに限られてしまうという弱点があります。
ここからは、ドアオープナーの素材として適した素材について紹介していきます。
ドアオープナーには、大きく分けて「プラスチック製」と「金属製」の2つがあるのですが、「金属製」という括りの中には「アルミ製」や「真鍮製」、「銅製」など幅広い素材が含まれています。
本記事では上記4つの素材による違いを見ていくとともに、感染症対策に最適といえる素材は何なのかを考えてみました。
プラスチック製ドアオープナーの特徴としましては、以下のようなものが挙げられます。
プラスチック製の大きな強みとして「デザイン性に富んでいる」という部分があります。
プラスチックは加工しやすいこともあり、カラフルだったり可愛いデザインのものも多くあるため、金属特有の無骨な感じは好きじゃないかもという方にオススメです。
また、金属製との決定的な違いとして、「錆びることがないため水洗いしやすい」というものがあります。
ドアオープナーを使うことで手指が触れないようにすることは可能ですが、ドアオープナー本体はさまざまな部分に触れるため徐々に汚れてきます。
定期的に洗ったりする必要がでてくるので「金属は錆びたりするのが嫌だ」と感じる方は、プラスチック製のものを買うのがいいでしょう。
◆トップクラスの軽さ|持ち運びやすさで選ぶなら「アルミ製ドアオープナー」
続いて、アルミ製ドアオープナーの紹介です。
アルミの特性の中で、最も大きな長所であるのが「金属素材中、トップクラスの軽さを誇る」という点です。
軽さの面ではプラスチック製のものと遜色なく、金属特有の光沢のある質感も持ち合わせているため、キーケースに入れて普段使いの鍵と一緒に入れておいても違和感なく使えるでしょう。
また、プラスチックにありがちな安っぽさもある程度軽減出来るので、「子供っぽい印象は少し避けたいかも」という方にオススメです。
ただし、アルミは金属素材の中でも比較的やわらかい素材なので、変形しやすいという特徴があります。つり革などで使う際には注意する必要があるでしょう。
◆高級感のある重厚な金属素材を選ぶなら「真鍮製ドアオープナー」
3つ目は「真鍮製ドアオープナー」の紹介です。
真鍮は「重厚で高級感がある見た目」が大きな特徴で、アンティーク調のアクセサリーにも使用されています。
アルミに比べて重量はありますが、その分頑丈で変形しにくいため、つり革などの負荷がかかる場面でも問題なく使うことが出来ます。
また、真鍮の特性として、経年で独特の質感に変化していくというものがあります。
質感が変わることでよりアンティーク感が強まるので、高級感のある重厚な質感が好きな方は、真鍮製ドアオープナーを選んでみてはいかがでしょうか。
最後に、銅製ドアオープナーの紹介です。
そもそも銅という金属素材は、殺菌効果にかなり優れており、多くの感染症の対策が出来る素材です。
日本銅センターによれば、ノロウイルスやインフルエンザ、O-157にも効果があるとのこと。
病院に設置しているボールペンのグリップ部分に使用し、抗菌作用を測定する実験がされるなど、その抗菌効果は医療現場でも期待されています。
ドアオープナーの素材としても使われていることがあるため、「抗菌性を重視したい」という方は、銅製のドアオープナーを探してみるのがいいでしょう。
金属素材のドアオープナーはまだまだ種類が少なく、「好みのデザインが見つからない」ということも珍しくありません。ですが、そんなお悩みは、金属加工業者に依頼することで解決できるかもしれません。
当社『杉原産業』では、以前、お客様のご依頼で、ドアオープナーを製作した実績がありますので、今回はそちらを紹介していきたいと思います。
今回、お客様から「感染症対策にドアオープナーがほしい」とご相談いただき、ヒアリング内容をもとに「真鍮製」と「銅製」、2種類のドアオープナーを製作しました。
何より、「感染症対策に」という部分で強い要望をいただいたので、銅の特性などを説明したところ、かなり関心を持っていただけたようでした。
サンプルとして、真鍮製のドアオープナーも製作し、仕上がりの違いなどを確認していただきました。
今回は、感染症対策として使えるドアオープナーの基礎知識と、当社『杉原産業』での製作実績を解説・紹介しました。
最近注目され始めている分、入手しにくかったりすることも多いドアオープナーですが、素材や機能性など、自分が最も使いやすいものを手に入れたいときには、金属加工業者に依頼してみるのもひとつの方法です。
当社『杉原産業』では、素材や機能性などの細かな要望にお答えするだけでなく、小ロットからの生産にも対応しております。