今回は「もう生産されていないサムブラウンベルトのバックルを1つ作ってほしい」という依頼があり、製作した事例です。
サムブラウンベルトとは、写真のように肩から腰に掛けて斜めのストラップを付けることで、幅の広いウエストベルトを安定するように作られたベルトのこと。
主に軍隊や警察の制服に装着され、刀や拳銃を携帯するために使われます。
19世紀ごろ、英植民地インドに従軍していたイギリス軍のサム・ブラウンが考案したとされていて、「サムブラウン」と略されることも多いです。
今回作ったのは、ウエストベルトのバックル。
写真では上に一般的な太さのベルトを並べているので、こちらのバックルがいかに大きいか分かると思います。
今回は、サムブラウンベルトの写真や資料などを見て、お客様がお持ちの幅のあるベルトに合わせるようにして設計しました。
そして、金属の塊を機械で、設計図通りに削っていくことでこちらのバックルは完成しました。
素材は高級感があって、長く光沢を楽しめる真鍮を選択。
真鍮はさびに強く、クリームなどを用いてしっかり手入れをすれば酸化も防止できます。
重厚感があるので、本格的なベルトのバックルは真鍮が使われていることが多いです。
お客様からは「世界で1つの特注のサムブラウンベルトが出来て嬉しいです!できるか不安で相談してみましたが、依頼してよかったです!」と喜びのお声をいただきました。
杉原産業では、サムブラウンベルトのように、手に入りにくいレア物のベルトのバックルなども特注することが出来ます。
ぜひ、ベルトのバックルを特注する際は杉原産業にご相談ください。